堕落した生活とマイナスマインド

こんな時代にブログ始めました。

ワンマンライブ

 あれから3年経ったらしい。人生で初めて行ったワンマンライブ。場所はZepp Tokyo。たしかそのときが初めてのお台場だった。携帯のマップに従って歩いていたら迷子になって、警備員さんに道を聞いたことを覚えている。会場に着いても緊張が止まらなくて、買ったグッズのタオルとチケットを握りしめていた。あれからZeppはわたしにとって特別だ。

 そしてこの間、彼らの3年ぶりのワンマンライブ開催が告知された。この3年間、わたしは常に音楽と共にあった。し、わたしの音楽の中心にはいつも彼らがいた。彼らにとっての3年も、バンド人生の中で最も濃く険しいものだったに違いない。バンドの5周年、その最後を飾る対バンライブ直前にメンバーが失踪、ライブの中止、そしてメンバーの脱退。ボーカルの活動休止。バンドとしての活動もストップした。再開後、決定したのが今回のワンマンライブである。その全てをわたしはある種の観客として見ていた。

 見ていた、だけではなかった。わたしには、確かに共に時を歩んだという自覚がある。中止になったライブにも行く予定だった。そしてメンバーの失踪とライブの中止が発表されたときは、号泣し、次の日の学校を休んだ。消息がわかったときはライブ中で、自分の出番の直前だった。人生ではじめて彼らの曲をコピーしたライブだった。その後脱退が発表されたときは、下校中。あのときに見てた景色を今でも鮮明に思い出せる。ボーカルの活動休止が発表されたのは、受験期だった。わたしはそのとき自分のことで精一杯だったけど、彼らの音楽はいつも側にあった。そして大学生になり、ワンマンライブ開催の告知を見ている。

 彼らはわたしのことを知らないし、当たり前だが、見ていた景色も全く違う。だけど、描いていた未来は一緒だったと思う。いつかまた、ライブで会いたい。ワンマンライブで会いたい。それが3年越しに叶うのだ。

 ”再開”後の彼らを目に焼き付けたい。これからも、共に歩む許しを得たようだ。