堕落した生活とマイナスマインド

こんな時代にブログ始めました。

すさまじきもの的羅列。

 他愛ないもの。朝。11時半。降り始めた雨。構わず漕ぐ自転車。向かう図書館。返却期限ギリギリの本。びしょ濡れの私。図書館を物色。死にがいを求めて生きているの。盲目的な恋と友情。されど私の可愛い檸檬。青い春を数えて。朝井リョウ辻村深月舞城王太郎武田綾乃。カウンターの司書さん。「雨大丈夫?」「うーん。自転車で来たんですよねえ」「傘貸そうか?止むまでちょっと待つ?あそこソファあるからちょっと本でも読んでればいいし」「ありがとうございます。そうしてきます」ふかふかのソファ。音楽みたいな土砂降りの雨。司書さんの優しさ。文学。「ちょっと弱まったみたいだけどどうする?傘貸そうか?もうちょっと待ってみてもいいし」「ああ本当ですね。じゃあそろそろ帰ろうかな」「また土砂降りになっても嫌だしね」「傘貸すよ。忘れ物の傘だから返すのはいつでもいいからね」「ありがとうございます」「気をつけてね」「ありがとうございます」黄色い星が散りばめられたビニール傘。優しさの塊。帰り道。シャッター商店街。やっていない店。何もない。どこにもないものだけがある。

 17時。歯医者。嗅ぎ慣れた独特の匂い。2週間に1回の矯正。「こんにちは。今日も自転車で来たの?雨大丈夫だった?」「はい自転車で来ました。雨はそんなに降ってなかったです」「あらそう」待合室のふかふかのソファ。順番が来るのはいつも早い。「濡れてない?」「大丈夫です」衛生士さんの優しさ。自動で動く椅子は眠くなる。

 23時過ぎ。田舎町の夜。川辺。星が見える綺麗な空。氾濫した川。音を立てる濁流。意味もなく歩く道。

 他愛もない。たかが。されど。こんな毎日。